>MFJ公認ORP杯MOTO−1沖縄エリアシリーズ第5戦が去る7月23日にゆかり牧場特設会場で開催されました。第6戦は9月24日(第4日曜日)に開催されます。
先月に続き炎天下での競技開催となり今までで一番暑い一日となりました。

 さて、MOTO-1が沖縄で開催され、今回初めて右回りのコースとなりました。外周は4速全開らしいですが、選手の中にはジャダーの対応で苦労した選手もいたらしいです。喜屋武選手いわく、「ジャダーがでたらアクセルを開けろ! そして安定したらそこでアクセルを一定に保つ!」とアドバイスしているのを私はスーギキィーしました。また、外周は逆バンクになっていますので、アクセルをもっと開けたいが、開けたら滑るし、開けなかったら逃げれないし、追いつかないし、右の高速コーナー等と選手を悩ませるコースだったのではないでしょうか。今回、けが人は出なかったのですが転倒者も。結構苦戦している感じがしました。ARMSの新垣佳也選手は、転倒した際「たぶん、誰かに足を引かれた」と笑って言っていました。公道ならば、人身事故のひき逃げなのだろうけど、流石ARMSの新垣選手、「キャハハハ」って笑っていました。ARMSの意味は「新垣ライダーズモトショップ」らしいですが、英語では「武器・兵器」という意味があります。ARMSの社長は、英語での意味がお似合いっすね。今電話で大丈夫?って聞いたら、「全身打撲だけで痛いけど、別に支障ないっす。キャハハハ」ってまた笑っていました。やはり危険人物かもしれない…。
本大会終了後には、一般客にも体験走行の時間がありますので、気軽にレース観戦にいらして下さい。但し、ヘルメットはフルフェースで長袖、長ズボン、ブーツ、手袋等は安全面を重視して義務となります。それをクリアできない場合は走行できませんので、ご理解お願い致します。バイクが危険と思うのは、転倒したら怪我するからと言うのが多いです。転倒してもできるだけ怪我しないように対策すれば、ある程度のすり傷等は避ける事ができますので、安全第一でお願い致します。私は怪我をしても構わないという方々もいらっしゃいますが、怪我をした場合、自分は良くても周り(バイクを乗らない方々)の方々に、バイクの印象を悪くしてしまいます。プロの選手達を見習い、利便性や格好からよりも安全性から入って行きましょう。

 MOTO-2NA&NB等は、スターティンググリットでフラッグが上がり振られる直前に、なんと天才喜屋武秀樹選手のマシンがオーバーヒート! それに続いて他の選手のマシンからも、続々とラジエーター内から冷却水が吹き出し、スタートを見送り、選手全員がエンジンを冷やす為に1周コースを回り、再スタートというハプニングが出るほどの環境でレースが開催されました。
スターティングフラッグを担当しているのは、ORPの大門さんで、選手からは絶妙な信頼を受けているスターティングフラッガーです。オーバーヒートの原因と思われる理由として、勿論気温もありますが、選手のスタート方法にポイントがあります。スタート方法は各選手異なりますが、私の知っている選手達の多くが、スタート時はアクセル全開しています。レースでアクセル全開は当たり前だろうと思うかも知れませんが、スターティングフラッグが上がった時点で、第1コーナーまでアクセル全開です。というのはスタートの際、約3秒前後停止状態でアクセル全開し、エンジンは頭打ちしている状態。音的には「バババババババ」って感じですかね? それから、スターティングフラッグが降りた瞬間にクラッチドン状態です。音的には「バ・ババババババ——————ッ」って感じかな? この時のギアは2速らしいです。ギアを1速にして同じスタート方法をしたならば、その場でウイリーして気付いたらバイクとライダーが逆になり、バイクがライダーにのっている状況になるので痛いですよ。
MOTO-2NA&NBクラスでは、ゼッケン76番喜屋武秀樹選手が、圧倒的な実力で後続を寄せ付けずに優勝!第2位はゼッケン34番ARMSの仲里剛選手で、第3位はゼッケン3番チームエンジョイの運天学選手。MOTO-2クラスはNAとNBの混走で、常にNBの選手1名は上位3位の中に入るほど、現在ではNAとNBの実力がほぼ同等になってきています。NAの選手が遅くなったのではなく、NBの選手達が速くなっているからです。

 

 MクラスはMFJ公認ではなく非公認で、底辺拡大の意味で、一人でも多くの方々にモタードを経験して頂くために開設したクラスです。今回は大人にまじってなんと、小学生9歳の女の子がチーム阪奈会からエントリーしてきました。車両はFYM。周りのおじ様達は250ccとか400ccとか大きなバイクにのっているのですが、堂々と走っていました。
今回は、ゼッケン97番シューティングスターの浦崎強選手が堂々の第1位!第2に着けたのは、ゼッケン01番(株)くみきの国場奏選手で、第3位はゼッケン3番ARMSの根間一徳選手。この3名の選手は現在年間ポイントで争っています。しかし、今回は転倒でポイント圏外となったチームエンジョイのゼッケン5番大城勇選手が、必死に彼らを追う形になっています。現時点では、この4選手の誰が、2006年度の年間総合チャンピオンに輝くかまだ解らない! この4選手は、残り3戦とも慎重かつ着実にポイントをゲットしなければ、年間総合チャンピオンのステータスを得る事ができなくなります。

 

 2006年度は残り3戦となり、ポイントの取り合いになる事でしょう。その為に、選手達の練習と戦略が重要となっていきます。残り3戦の日程は、9月24日、10月29日、11月26日です。選手の皆様、残り3戦も頑張って下さい!