知っておきたい!車のエアコンが効かないときの応急処置や修理代の費用は?

自動車のエアコン

車のエアコンが効かない場合、何が原因なのか、どう対処すべきかとお困りの方もいるでしょう。
本記事では、車のエアコンが効かない、故障した場合の原因と修理代について徹底解説します。
冷房・暖房が効かない場合の応急処置から、状況別の原因と対応まで解説しますので、
車のエアコンにお困りの方はぜひ参考にしてみてください。

車のエアコンが効かなくなったらとりあえずやってみること

  • 【STEP1】エアコンのスイッチが入っているか確かめる
  • 【STEP2】フィルターが汚れたり詰まったりしていないか確認する
  • 【STEP3】内気循環にしてエアコンの温度を最低or最高かつ風量を最大に設定する
車のエアコンが効いていないように感じた場合は、
これから紹介する方法を試してみると、効きがよくなる可能性があります。
順に試してみてください。

STEP1エアコンのスイッチが入っているか確かめる

車のエアコンの効きが悪いと思ったら、まずはスイッチを確認しましょう。
エアコンを作動する場合は、必ず「A/C」のスイッチを押してください。

「送風」モードになっている場合、風は出ますが冷房・暖房は機能していません。
近年はオートエアコンにより、気づかないうちに送風になっている場合もあります。
温度が変わらない場合は、まずはA/Cスイッチを確認しましょう。

STEP2フィルターが汚れたり詰まっていたりしないか確認する

A/Cスイッチがオンになっているにも関わらず風が出ない、調子が悪い、といった場合は、
エアコン内部のフィルターに問題がある場合があります。
フィルターにゴミやホコリが詰まっていると、空気の通り道を塞いでしまうため風が出ません。

フィルターの状態を確認し、汚れていれば掃除をしてみてください。
もし掃除をしても変わらない場合は、フィルターの交換を検討しましょう。

STEP3内気循環にしてエアコンの温度を最低or最高かつ風量を最大に設定する

エアコンから風が出ているにも関わらず温度に変化がないときは、
エアコン本体が故障している可能性があります。

一度エアコンを内気循環モードにし、設定温度を最低もしくは最高にします。
次に風量を最大にして、変化があるかを確認してみてください。
これでも変化がない場合は、故障している可能性が非常に高いといえます。
また、暖かい空気か冷たい空気かのどちらかにしかならない場合も故障の可能性があるので、
エアコンの修理を検討しましょう。

車のエアコンが効かない場合に応急処置としてできること

車のエアコンが効かない場合の応急処置を解説します。
寒い日や暑い日に、急に車のエアコンが効かなくなってしまったら、
まずは以下の方法で対処してみてください。

冷房が効かない場合

  • 窓を開けて風通しを良くする
  • 日陰に避難する
  • サンシェードなどで日差しを防ぐ
  • 氷や保冷剤を購入し体を冷やす
  • こまめに水分補給をする
暑い日に冷房が効かないと、熱中症のリスクが高まります。
まずは窓を開けて風通しを良くし、無理せず日陰に避難しましょう。
風を通し、日差しを避けることが重要です。

具合が悪くなる前に氷や保冷剤、飲み物などを購入し、身体を冷やす工夫も忘れずに。
車内は熱がこもりやすいため、できるだけ速やかに目的地へ移動しましょう。

暖房が効かない場合

  • コートやカイロなどで防寒対策をする
  • シートヒーターを敷いて座る
  • ファンヒーターを使用する
  • 窓に断熱フィルムを貼る
  • サンシェードを窓につける
寒い日に暖房が効かない場合は、車内の温度を上げたり、
車外の冷気を遮断したりする工夫が必要です。
まずは服やコードなどを着込み、防寒対策をしましょう。

長距離運転になる場合や、ある程度の期間にわたる場合は、
その他防寒グッズを用意する必要があります。
シートヒーターを敷いたり、車内用のファンヒーターを使用したりして車内の温度を上げましょう。
また、窓に断熱フィルムやサンシェードを取り付けて、車外の冷気を遮断するのも効果的です。

定期的に換気をしながら、効率的に防寒対策を行いましょう。

【状況別】車のエアコンが効かない原因と修理費用相場

自動車のエアコンが動かず困惑

状況 自分で対処
そもそも作動しない ※フィルターの掃除のみ
作動するが風が出ない ×
冷房だけ効かない ×
暖房だけ効かない ×
車のエアコンが効かなくなった場合、自分で対処できることはフィルターの掃除くらいで、
その他は専門業者に依頼が必要です。
以下、状況別の対処法について解説します。

そもそも作動しない場合

原因の箇所 対処法 費用相場
フィルター 掃除(自分で交換する場合) 1~3千円程度
リレー/ヒューズリレー/ヒューズ 交換

リレー:1~2万円程度

ヒューズ:1~3千円程度

まずエアコンが全く動作していない場合、エアコンフィルターの詰まりが疑われます。
またそのほかにエアコンの動作をつかさどるリレー、ヒューズといった電装品の故障の可能性もあるでしょう。

フィルター

フィルターにゴミやホコリが詰まっている場合は、
掃除をすることで改善する場合があります。
掃除用具や専用の洗浄剤などの費用相場は1~3千円程度です。

掃除をしても改善しない場合は、新品のフィルターと交換しましょう。
1~3千円程度の費用で交換が可能です。

リレー/ヒューズ

リレーやヒューズは、電気系統に関わるパーツです。
これらのパーツに不具合がある場合は通電がうまくいかないため、
エアコンが作動しなくなります。

リレーやヒューズが故障している場合は、専門業者に交換を依頼しましょう。
交換費用はリレーで1~2万円程度、ヒューズで1~2千円程度です。

作動するが風が出ない(冷房も暖房も効かない)場合

原因の箇所 対処法 費用相場
ブロアファンモーター ブロアファンモーター 交換 2〜4万円程度

ブロアファンモーター

エアコンは作動しているのに風が出ない場合や異音がしている場合、
エアコンの送風を行うブロアファンモーターが故障している可能性があります。
この場合、専門業者による交換が必要です。
交換費用には、2~4万円程度がかかります。

冷房だけ効かない場合

原因の箇所 対処法 費用相場
エアコンガス エアコンガス 補充(修理) 3~5千円程度(2~3万円程度)
修理 2~3万円程度
コンプレッサー コンプレッサー 交換 4〜10万円程度
エバポレーター エバポレーター 洗浄 6千円〜3万円程度
交換 5〜15万円程度
サーボモーター サーボモーター 交換 5千円〜3万円程度
サーミスタ サーミスタ 交換 5千円~1万円程度

もしエアコンは動作していて風も出ているのに、
冷房だけ効かない場合は次の5箇所に問題がある可能性があります。

エアコンガス

エアコンガスは、風を冷やすために必要なガスです。
通常ガスが減ることはありませんが、
振動や他パーツの故障などによりガスが漏れることがあります。

エアコンガスが漏れている場合は、専門業者による充填や修理が必要です。
充填には3~5千円程度、点検や修理には2~3万円程度かかります。

コンプレッサー

コンプレッサーは、エアコンガスを液化させるための必要なパーツです。
風を冷やすために欠かせない機能を担っています。
コンプレッサーに不具合がある場合、
エアコン作動中に異音がする場合もあるため確認しましょう。

コンプレッサーが故障している場合は、専門業者に交換を依頼します。
費用は4~10 万円程度とやや高額です。

エバポレーター

エバポレーターは、エアコンガスを気化させて温度を下げる「熱交換器」です。
エバポレーターに不具合があると、冷却能力が低下します。

エバポレーターが不調な場合は、洗浄もしくは交換で対処可能です。
洗浄には6千円~3万円程度で、
交換の場合は5~15万円程度と高額になるケースもあります。

サーボモーター

サーボモーターはエアコン内部で風の流れをコントロールする装置です。
故障すると風が正常に送られず遮断されたり、
作動中に異音がしたりする場合があります。

サーボモーターが故障した場合は、専門業者に交換を依頼します。
費用相場は5千円~3万円程度です。

サーミスタ

サーミスタは、温度測定を行う重要なパーツです。
故障すると正確に温度測定ができないため、エアコンの温度が不安定になります。

サーミスタは使用年数などによって劣化する場合があります。
まずは専門業者に点検を依頼し、交換してもらいましょう。
費用相場は5千円~1万円程度です。

暖房だけ効かない場合

原因の箇所 対処法 費用相場
サーモスタット サーモスタット 交換 1~1万5千円程度
ラジエーター ラジエーター 冷却水の補充 2千円程度
交換(冷却水のみ) 5千円程度
交換(ラジエーターホースのみ) 1万円〜3万円程度
交換(ラジエーター全体) 3万円〜10万円程度
カーエアコンの暖房はエンジンで発生した熱の一部を冷却水に移し、
それをエアコンに循環させて空気を暖めています。
エアコンの暖房が効かなくなった場合には、
エンジンから循環する冷却水流路に原因があることが多いです。

関連部品としてはサーモスタット、
もしくはラジエーター関連の部品のどこかが故障している可能性があります。

サーモスタット

サーモスタットは、風を暖めるために必要なパーツです。
サーモスタットが故障すると冷却水を暖めることができず、暖房が機能しません。

サーモスタットが故障した場合は、専門業者に交換を依頼します。
費用相場は1~1万5千円程度です。

ラジエーター

暖房が生み出すためには、ラジエーターの中の冷却水の熱量が必要です。
したがって、ラジエーター関連の部品が故障すると正常に循環が起こらず暖房にも影響します。
ラジエーターの不具合にはいくつかの原因があるため、それぞれ対応する必要があります。

ラジエーターの不具合の原因は、
大きく分けて冷却水の不足・劣化、ラジエーター自体の故障の2つです。

冷却水が原因の場合は、数千円程度で補充や交換を行いましょう。
ラジエーター自体に問題がある場合は、数万円程度でホースのみまたは全体の交換を行います。
いずれも専門業者に依頼しましょう。

車のエアコンが効かない場合によくある質問

ここでは、車のエアコンが効かない場合に気になる点を質問形式でまとめました。

  • Q.車のエアコンを自分で効くようにする方法はある?
  • A.基本的には専門業者にしか対応できません。
  • エアコンの効きが悪い場合、自分で対応できるのはフィルターの掃除・交換などです。
    ただし、基本的には専門業者に依頼しましょう。
    車の内部パーツの扱いには、知識や技術が必要です。
    そもそも自分で故障の原因を突き止めることすら困難なため、
    エアコンが効かなくなったと思ったらまずは専門業者に点検してもらうことをおすすめします。
  • Q.車のエアコンは走行中でないと効かない?
  • A.走行中以外は、冷房は多少効きが悪くなる場合があります。
  • エンジンがかかっていればエアコンは作動しますが、走行中よりも効きが悪いと感じることがあります。
    これは、エアコンのパーツの一つである「コンデンサー」の働きによるものです。

    コンデンサーは、走行中に車が受ける風を動力源として冷房を機能させています。
    そのため、停止中や低速運転が続く場合は、エアコンの効きがやや悪いと感じる場合があります。
  • Q.昼間だけ車のエアコンが効かないことはある?
  • A.暑い日は冷房が効きにくい ことがあります。
  • 暑い日や、昼間だけエアコンが効きづらいのは、「コンデンサー」が原因だと考えられるでしょう。
    コンデンサーは走行中に車が受ける風で冷やされることで機能するため、
    とくに外気温が高い昼間は十分に作動しないことがあります。
  • Q.車のエアコンが効かなくなったらどこに連絡をすればよい?
  • A.カー用品店やガソリンスタンドなどで修理可能
  • エアコンパーツの修理や交換には、専門業者の技術や知識が必要です。
    カー用品店やガソリンスタンドなどに修理を依頼しましょう。
    また、車を購入したディーラーでも修理を依頼できます。
    しかし、カー用品店やガソリンスタンドに比べて、修理費用は高くなる場合が多いです。

車のエアコンが故障したら、専門業者に依頼しよう

車のエアコンは、車内環境を快適に保つために重要なものです。
とくに夏場に冷房が効かなくなってしまうと、熱中症などの危険性も高まります。
エアコンの効きが悪いと感じたら、まずは専門業者に点検を依頼しましょう。

本記事でご紹介したように、エアコンの故障にはさまざまな原因と対処法があります。
それぞれにかかる費用相場も参考にしながら、
お近くのカー用品店やガソリンスタンドなどに相談してみましょう。
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また、自動車パーツも数多くご用意。自動車修理も承っておりますので、お気軽にご相談ください。