酷暑にも負けない、しまんちゅパワー炸裂!!

2025-08-09

しまんちゅレーサーのレース奮闘DIARY!!_'25年7月振り返り
今年の夏は例年よりもはるかに厳しい暑さに見舞われている日本列島。長時間放置したクルマのなかは灼熱状態だが、それでもレースともなれば話は別。吹き出る汗も気にせず一心不乱にステアリングを握ってトップチェッカーを目指すのは、ドライバーの性だろうか。7月は、ふたりのしまんちゅレーサーがうれしい勝利の雄叫びを上げている。
マレーシアでのSUPER GTレースを6月末に終えた平良響。渡航の疲れもそのままに、7月は「ENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE」第4戦の舞台、宮城・スポーツランドSUGOからレースをスタートさせている。コンパクトなサーキットであるSUGOでは、参戦クラスをふたつに分けて予選および決勝を実施。平良がエントリーするST-2クラスは土曜日に予選と決勝を行なうこととなった。曇り&ウェットの予選でクラス2位を獲得すると、一転して晴のドライコンディションになった決勝では、富下李央菜、鈴木斗輝哉両選手と共にNo.225  KTMS GR YARISををドライブ。4時間に渡る戦いを繰り広げて3位表彰台に上がっている。

翌週末はさらに北上して北海道・十勝へ。今度はTOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup第4戦に臨んだ。十勝スピードウェイのクラブマンコースを使用する今大会は、シリーズ戦でもっとも短いコースでの戦いだ。平良は、今シーズンからの活動となるオキナワドリームレーシングのNo.330 OKINAWA GR86を駆り、予選は22台中8番手を獲得。シーズン序盤こそ新規参戦チームとして厳しい状況に陥っていたが、参戦を重ねるなかで徐々に成果が出始めたか、決勝は7位でフィニッシュし、うれしいシーズン初ポイント獲得を達成している。次戦は9月の富士となるが、さらにポテンシャルアップした戦いに期待が集まる。

3週目の舞台は静岡・富士スピードウェイ。スーパーフォーミュラではKDDI TGMGP TGR-DCチームに帯同中の平良が、ピットウォーク中にバースデーサプライズで祝福を受けることに。ケーキを手に笑顔で記念撮影に納まる姿があった。そして、もうひとりのしまんちゅ、翁長実希が女性ドライバー限定のレースとして知られる「KYOJO CUP」で大活躍。今シーズンから本格的なフォーミュラカーが投入され、よりテクニカルなドライビングが求められるようになったKYOJO CUPだが、翁長は、予選からポールポジションを巡って激しいアタック合戦を繰り広げる。すると、その日の決勝でも優勝争いを展開し、まず第1レースは2位でチェッカーを受けた。さらに、翌日のレースではセーフティカーが導入される激しい戦いになるなか、リスタート後にトップ奪取を決め、終盤の僅差のトップ争いをも制してトップチェッカー!翁長によると、自力での勝利は2024年の開幕戦以来とのこと。また、今回の勝利で、ドライバーズランキング暫定トップの座に立っている。車両がフォーミュラカーになった今シーズンはデッドヒートも多く、見応えたっぷりなだけに、今後の活躍も楽しみだ。

最終週は、平良が九州・オートポリスへ。「ENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE」第5戦では、まずGT-2クラスの予選7番を獲得する。全8クラス、48台による5時間の決勝レースは、序盤こそ天候が不安定だったが、徐々に安定したコンディションのなかでポジション争いを繰り広げる。折り返しを過ぎて、フルコースイエローからセーフティカー導入というシーンも見られたが、ドライブするNo.225 KTMS GR YARISは着実にポジションアップを決めると、激しいトップ争いをものにして、見事クラストップチェッカーを受けた。チームは今季2勝目を達成し、この結果、シリーズランキングでは暫定2位へ。残る2戦も好成績を残し、是が非でもクラスチャンピオン獲得を目指したい。

(text:島村元子/photo:RACING japan PRESS 富士スピードウェイ)

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