結果に一喜一憂。これも試練!?
2025-06-07 しまんちゅレーサーのレース奮闘DIARY
しまんちゅレーサーのレース奮闘DIARY!!_’25年5月振り返り
今シーズンのモータースポーツが開幕するやいなや、あっという間に多忙な日々をすごすことになったしまんちゅレーサーの平良響。5月はゴールデンウィークに開催されることが恒例となっているSUPER GTでのレースを皮切りに、最終週は月をまたいで静岡・富士スピードウェイで開催された24時間レースにも参戦している。
まず第1週のレースは富士スピードウェイでのSUPER GT。第2戦の戦いは富士山が見えたり見えなかったり…の天気ながら、雨の戦いとなった開幕戦とは異なり、レースウィーク中はドライコンディションでセッションが行なわれた。戦いは今シーズン初の3時間レース。今シーズンからレギュレーションの見直しによって、平良がドライブするNo. 2 HYPER WATER Racing INGINGは、以前JAF-GTと言われたGT300車両というタイプだが、今シーズンから規定変更によって、フロントタイヤの直径とリム幅が小さくなった。結果といて速度抑制が図られたることとなり、少なからずとも戦い方に影響を与えている。
今回、平良は予選Q1を担当。B組に出走した15台のうち上位9台に入るとQ2へと駒を進めることができる。渾身のアタックを決めてQ2進出を果たすと、コンビを組む堤優威選手がQ2を担当し、6番手グリッドをゲットした。3時間の決勝では、2度のピットインが必要となる。チームはライバルチームとややタイミングをずらしてのピット作業を敢行。実力伯仲の上位争いのなかで粘りを見せて4位でチェッカーを受けた。その後、3位フィニッシュの車両がピット作業違反に問われ、タイムペナルティを課される。これを受け、2号車は繰り上がり3位を獲得した。残念ながらもうすでにファンは帰路についている時間ではあったが、シーズン初の表彰台に立ち、うれしい写真撮影を行なうこととなった。
6月末に控える第3戦はマレーシア・セパンでの一戦。SUPER GTとしては2019年以来となる久々の海外戦だが、実は平良にとってこのセパンは、”知らないサーキット”ではない。車両こそ違えどコース走行は経験済み。その”引き出し”をしっかりと出せるようなパフォーマンスに期待したいところだ。
まだゴールデンウィークの名残があるなか、翌週も富士でのレースに参戦。ジェントルマンドライバーと1台の車両をシェアして参戦するインタープロトシリーズのIS F CCS-Rクラスに初めてエントリーした。平良はNo.39 P.MU CCS-Rを駆って出場するも、2台中2位という結果に。予選と決勝でコンディションが異なるなかでの初戦は、ほろ苦い”デビュー”レースとなったようだ。
5月後半戦は舞台と九州・オートポリスへと移し、全日本スーパーフォーミュラ選手権の第5戦に臨んだ。開幕の鈴鹿大会と続くもてぎ大会がダブルヘッダーであったため、第3戦ながら早くもシーズン前半戦の終盤に差し掛かる形だが、悔しいことに思うような結果が残せていない。今回、予選日にあたる土曜日が悪天候となり、丸一日走行セッションがまったく取れずに終わり、翌日曜日に予選と決勝をワンデーで実施することになった。だが、路面の特性も掴めぬまま予選は20位となり、挑んだ決勝も16位どまり。セーフティカーが入る展開のなか、ニュータイヤを装着した平良に猛追の期待がかかったが、思うようなペースが確保できず、ジャンプアップに繋がらなかった。残念! なお、所属するKDDI TGMGP TGR-DCには、若手ドライバーにスーパーフォーミュラ参戦の機会を与えるべく、リザーブドライバーが”待機”している。チームとして、シーズン中の入れ替え導入の実施も公言しているため、現時点で平良が次回7月18日からの第6&7戦の富士大会に参戦するかどうかはまだ確定していない。なんとかチャンスを掴んでもらいたいものだ。
(text:島村元子/photo:RACING japan PRESS)