シトロエンらしさを築いた名車
プジョーとの合併後、新世代シトロエンの旗頭として君臨し、歴史に残るモデルとなったBX。プジョー305のコンポーネンツを用いながらも、ミドルレンジセダン(5ドア)としては異例のロングホイールベースをもつ。サスペンションシステムにはシトロエン独自の世界である“ハイドロニューマチック”を取り入れるなど、今日のシトロエンらしさを築き上げた名車である。とはいえ、その個性的なスタイリングに触れずに話は始まらない。プジョーとの合併後の混乱期に企画されたBXはスタイリングを社外に委託することになった。委託先はイタリアの有名カロッツェリア、ベルトーネ社。実際にエクステリアデザインを担当したのは、当時ベルトーネに在籍し、ランボルギーニカウンタックやディアブロで名を馳せたM・ガンディーニだった。あくまで直線を基調とするスタイリングは、極めて個性的。日本への輸入は1984年から。当初は16TRSのMT車のみであったが、後に19TRSやブレーク、GTIといった仕様を追加。AT車も用意され、ラテン車として日本市場で最も成功したモデルとなった。(1989.9)
基本スペック
全長
4.24m

ホイールベース
2.66m
全高
1.35m〜1.37m

全幅
1.68m〜1.69m
|
グレードごとに違いのある項目(◯:標準装備 △:オプション装備 -:選択不可、またはディーラーオプション)
| 全長×全幅×全高 |
| 車両総重量 |
| タイヤサイズ |
| 10・15モード燃費 |
| 最小回転半径 |
| 排気量 |
| 最高出力 |
| 最大トルク 回転数 |
| ミッション |
| サンルーフ |
| アルミホイール |
| リアスポイラー |
| ローダウン |
| フロントフォグランプ |
| バケットシート |
| 16TZi | 16V | 19TZi | GTi |
| 4.24m×1.68m×1.37m | 4.24m×1.69m×1.37m | 4.24m×1.68m×1.37m | 4.24m×1.68m×1.37m |
| 1050kg | 1110kg | 1070kg | 1070kg |
前:165/70R14 後:165/70R14 | 前:195/60R14 後:195/60R14 | 前:175/65R14 後:175/65R14 | 前:185/60R14 後:185/60R14 |
| 9.4km/L | 7.2km/L | 8km/L | 6.6km/L |
| 5.5m | 5.2m | 5.5m | 5.5m |
| 1579cc | 1904cc | 1904cc | 1904cc |
| 89ps | 145ps | 100ps | 120ps |
(13.5) n・m(kg・m) 3000rpm | (17.3) n・m(kg・m) 5000rpm | (14.8) n・m(kg・m) 3000rpm | (15.6) n・m(kg・m) 3000rpm |
| 4AT | 5MT | 4AT | 4AT |
| ー | ◯ | ◯ | ◯ |
| ー | ◯ | ー | ◯ |
| ー | ◯ | ー | ◯ |
| ー | ◯ | ー | ー |
| ー | ◯ | ー | ◯ |
| ー | ◯ | ー | ◯ |

